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彼ら(注:シドニー・ウェッブ夫妻)は,私がいままで知っているうちで,最も完全に結ばれた夫婦であった。・・・彼らは通常週末に夫婦者を招待して彼らの家に泊め,日曜の午後,全員,元気よく散策に出かけ,シドニーは(招待客の)夫人の方と,ベアトリスは(招待客の)夫の方と一緒に歩いた。ある地点にくるとシドニーがいつもこう言うのであった--「今になってようやく妻のベアトリスが言っていることの意味が正しくわかりました。彼女は言っているんです--「シドニー(夫)がいつも言っているように,'結婚とは情緒の紙屑籠です」と。 シドニー・ウェッブがはたして実際にこう言ったかどうかはわからない。
Sidney and Beatrice Webb, whom ..., were the most completely married couple that I have ever known. ...
They would generally have a couple to stay with them for the weekend, and on Sunday afternoon they would go for a brisk walk, Sidney with the lady and Beatrice with the gentleman. At a certain poin, Sidney would remark, 'I know just what Beatrice is saying at this moment. She is saying, 'As Sidney always says, marriage is the waste-paper basket of the emotions'. Whether Sidney ever really did say this is not known.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB14-020.HTM
<寸言>
自分(シドニー)が言ったことを妻(ベアトリス)が「自分(シドニー)はこう言っている」と聞いて自分の発言を妻がどう解釈しているかを理解するという複雑な?構造。 つまり、自分が言ったことを妻が繰り返し、それを聞くことによって自分の言ったことの内実を理解する(また、妻がどういうニュアンスでそのことを言っているか理解する)なんてことが時々ある。
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