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・・・だから,滅茶苦茶な世界からわかりやすい体系やパタンを創り出したいという欲求は,根は(本当は)恐怖の所産であり,実際は,一種の広場恐怖症、即ち,(何もない)開かれた空間を怖れることにほかならない。臆病な学生(や学者など)は,'四方を壁でとりかこまれた'自分の書斎にいると,安全だと感じる。
And the desire to make an intelligible system or pattern out of it ( = the world) is at bottom an outcome of fear, in fact a kind of agoraphobia or dread of open spaces. Within the four walls of his library the timid student feels safe.
Source: The Conquest of Happiness, 1930, Chap.11:Zest
More info.: https://russell-j.com/beginner/HA23-030.HTM
<寸言>
原因や理由がわからないと不安になり落ち着かない。そこでとりあえずの原因や理由を探すが、論理的思考能力が乏しい人は、よく考えれば間違いだとわかる説明でも容易に納得してします。そうして間違いだとわかると、自分の軽信性を棚にあげて、「知らされていなかった」「説明の仕方が悪い」と人のせいにしがちである。
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