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学部生として私は、トリニティ・コレッジ(ケンブリッジ大学の学寮の一つ)の教師達は,大学には全く不要であると確信していた。彼らの講義は,何の役にもたたなかった。それゆえ私は,いずれ自分が講師になった時には,講義をすることが何かの役に立つものだとは思わないようにしようと自分自身に誓った。そして私はこの誓いを守った。
As an undergraduate I was persuaded that the Dons were a wholly unnecessary part of the university. I derived no benefits from lectures, and I made a vow to myself that when in due course I became a lecturer I would not suppose that lecturing did any good. I have kept this vow.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 :
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB13-220.HTM
<寸言>
英国の大学における学部とコレッジとの関係は以下の通り。 (注:なお,米国はカレッジ,英国はコレッジと発音)
・教員も学生も,学部とコレッジの両方に所属する。
・学生は,コレッジの中で,教員とともに起居を共にする。
・学部(Faculty; Department)では,比較的大人数の講義が行われる。
・学部は大学の3年で変えることができるが,コレッジは変えることができない。(ちなみに,英国の大学は3年(ただし,東洋研究のように語学の勉強が必要な場合は4年)が普通
・コレッジの授業の中心は,スーパー・ヴィジョン(個人授業)であり,(1,2年生は)週1回1時間ほど,コレッジの教員が1対1で指導する。(3年生以上は,専門性が必要となるため,学部がスーパーヴィジョンの責任を持つことになる。)
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