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子供の旺盛な知識欲は,最も知的なおとなもしのぐ。この衝動は,年をとるにつれて弱くなり,ついには,おなじみでないものは嫌悪感を抱かせるだけで,もっとよく知りたいという欲望はまったく抱かなくなる。人々が,この国は没落しつつあるとか,「いろんなことが,自分の若い頃とは違ってしまっている」などと言い出すのは,この段階である。
This impulse grows weaker with advancing years, until at last what is unfamiliar inspires only disgust, with no desire for a closer acquaintance. This is the stage at which people announce that the country is going to the dogs, and that 'things are not what they were in my young days'.
Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
More info.: https://russell-j.com/beginner/OE02-190.HTM
<寸言>
年をとってゆき、自分が活躍できる世界が狭まると、それに伴い自分が関心を持つ事柄も狭まっていく可能性がある。孫でもできれば孫の目を通して自分の目も広がってゆくであろうが、そういうこともなく、年寄りとばかりつきあうようになるとしだいに世界が色あせてきがちとある。
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