バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

 神聖娼婦(聖なる売春)も、古代においては,非常に広く行きわたっていた制度である。ある地方では、普通のちゃんとした婦人が寺院に行き、司祭か、あるいは、たまたま出会った男と性交を行った。また、ある場合には、女性の司祭自身が神聖な売春婦であることもあった。多分、このような全ての慣習が起こったのは、神々の恵みによって女性の多産を、あるいは、交感呪術によって作物の豊穣を確保しようとする試みからであったと思われる。

Sacred prostitution is another institution which was very widespread in antiquity. In some places ordinary respectable women went to a temple and had intercourse either with a priest or with a casual stranger. In other cases, the priestesses themselves was sacred harlots. Probably all such customs arose out of the attempt to secure the fertility of women through the favour of the gods, or the fertility of the crops by sympathetic magic.
 Source: Marriage and Morals, 1929, by Bertrand Russell
 More info.: https://russell-j.com/beginner/MM04-030.HTM

<寸言>
 昔の日本の寺社においても同様。また、いつまで行われたか不詳であるが、山村においては、旅人に妻を「一夜貸し」することはかなり行われていたと伝えられている。

 ラッセル関係電子書籍一覧