賢明な人間だと思ってもらう一つの方法は、その時代に流布している偏見を熱烈な雄弁で擁護し、その修辞で自分の推論能力の不足や同情的理解ができなかった事実を覆いかくすことである。
One way of being thought wise is to defend current prejudices in glowing and eloquent language so that rhetoric conceals the lack of reasoning power and the failure of sympathetic understanding.
Source: On reverence, by Bertrand Russell
More info.: https://russell-j.com/REVERENS.HTM
<寸言>
雄弁であるためには論理だけでなく、人間の感情に訴えなければならない。いや、正しいことを熱を込めて言っても当たり前だと思われてスルーされてしまう。一番効果的なのは、その時代が持っている、つまりその時代において多くの人が持っている偏見を、「それは偏見ではなく正しいことだ」と熱を込めて擁護してあげることであろう。