ニュートン(1642-1727:17世紀の偉大な物理学者)は、4つの基本概念,即ち,空間,時間,物質,カを扱って研究(仕事を)している。しかし、これら四つのものは全て、現代物理学者によって辺獄(limbo 洗礼を受けずに(原罪のままで)死んだが、地獄には行かない人がとどまると考えられた,地獄と天国の中間にある場所/リンボーダンスの起源は、奴隷貿易の時代に船上に人間がぎっしりと詰め込まれた過酷な状況から生まれたという説があるそうだが,「辺獄」に関係しているかも知れない)へと追いやられてしまっている。ニュートンにとって,空間と時間は堅固な独立したものであった。(だが)それらは「時=空(space-time 空間-時間)」によって置きかえられており、それは実体的なものではなく、関係の体系にすぎない。「物質」は一連の事象(注:series of events 一連の出来事の集合)で置きかえられなければならなかった。力(の概念) -ニュートンの概念の中で最初に廃棄されなければならなかったもの- は、エネルギーの概念に置きかえられた。そしてエネルギーは、以前の物質の残骸の寄せ集め(all that remains of matter)である青白い亡霊と区別できないものであることがわかっている
Newton works with four fundamental concepts: space, time, matter and force. All four have been swept into limbo by modern physicists. Space and time, for Newton, were solid, independent things. They have been replaced by space-time, which is not substantial but only a system of relations. Matter has had to be replaced by series of events. Force, which was the first of the Newtonian concepts to be abandoned, has been replaced by energy; and energy turns out to be indistinguishable from the pale ghost which is all that remains of matter.
Source: My Philosophical Development, chap. 2,1959.
More info.: https://russell-j.com/beginner/BR_MPD_02-020.HTM
<寸言>
自然科学のなかで現代物理学は最も科学らしい科学と言える。物理学を疑えば、原子爆弾によって証明してもらえる。