進化には三つの段階 -物質,生命,心の三段階- があると彼らは主張している。・・・ところで、物質は生命を予見することができず,生命は心を予見することができなかったが,心は -特にそれがパプア人かブッシュマンの心であるなら- ぼんやりと次の段階を予見ができる(と彼らは考える)。このようなことは全て全くのあて推量であることは明らかである。それは真理であるかも知れないが,そう想定する合理的根拠はまったくない。
There have been, it is urged, three stages in evolution ; matter, life, and mind. ... Now matter could not have foreseen life, and life could not have foreseen mind, but mind can, dimly, foresee the next stage, particularly if it is the mind of a Papuan or a Bushman. It is obvious that all this is the merest guesswork. It may happen to be true, but there is no rational ground for supposing so.
Source: Religion and Science, 1935, chapt. 8: Cosmic Purpose
More info.: https://russell-j.com/beginner/RS1935_08-200.HTM
<寸言>
通常は、精神と物質が対比され、精神と生命と物質の3つの比較は余りなされない。ボノボなどの利口な猿にも心の原初的形態がありそうだが、多くの人は人間と人間以外、あるいは、キリスト教徒とそれ以外などと勝手に線引をする。人類がもし絶滅しなければ10万年後には今の人類とは異なる超人になるのだろうか?