友好的あるいは敵対的な非人間的な力についての神秘感は、文明人の生活におけるよりも未開人(野蛮人)の生活においてずっと大きな役割を演じている。実際,もし宗教がこのような感情と同一視されるべきであるなら、既知の人類の発展における全ての歩みは,宗教の減退を伴ってきたのである。このことは、発現的神性(神性が将来現われて来ること)を擁護するために仮定されたと進化論的議論はほとんど適合しない。
The sense of mystery, of a friendly or hostile non-human force, plays a far greater part in the life of savages than in that of civilized men. Indeed, if religion is to be identified with this feeling, every step in known human development has involved a diminution of religion. This hardlv fits in with the supposed evolutionary argument for an emergent Deity.
Source: Religion and Science, 1935, chapt. 8: Cosmic Purpose
More info.: https://russell-j.com/beginner/RS1935_08-190.HTM
<寸言>
米国の南部のいくつかの州では、21世紀の今でも進化論を教えることが禁じられている。米国は、宗教(主としてプロテスタント)国家であり、多くの国民が自分たちの信仰の正しさを信じており、自分たちの視野の狭さに気づいていない。