バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

『バートランド・ラッセル-反核の論理学者』(学芸みらい社刊)p.182に引用されているラッセルの言葉です。(n.35)

しかし、悲観論者は真理の半分だけを持っているにすぎない。そうしてそれは私の心にとっては、重要性のより少ない方の半分である。・・・。合理的に幸福を望むならば、それは現在あまりに多くの人々が悲嘆にくれてさまよっている恐怖の暗夜を追い払うであろう。そして人間の進化が進むににつれて、現在は少数の優越者の輝かしい特質であるものが多数の人々の共有となりえよう。・・・。
 いや、悲観論者には耳を傾けまい。もしそうするなら、我々は人類の未来の反逆者となるからである。


But the pessimist has only half of the truth, and to my mind the less important half. ... Reasonable expectation of happiness could dispel the night of fear in which too many now wander lost. And with the progress of evolution, what is now the shining genius of an eminent few might become a common possession of the many. ...
No, let us not listen to the pessimist, for, if we do, we are traitors to Man's future.
 Source: Has Man a Future? (1961),p.128
 More info.: Not available

<寸言>
 懐疑的で不可知論者的立場に立つラッセルの人類の将来に対する期待。