『バートランド・ラッセル-反核の論理学者』(学芸みらい社刊)p.179-180で引用されているラッセルの言葉です。(n.34)
「・・・私達はいかなる軍隊ももたないし、人々に私達の言うことを聞いてくれるように強制することもできません。しかし、もし文明がはかない幻想以上のものであるべきだとすれば、文明にひたすらに貢献しようと努力してきた人々が、文明の名において語る権利及び文明を擁護する権利を主張することは許されるべきです。・・・。この裁判によって沈黙の罪を犯さないですませることができるというのが、私の切実な信念なのです」
We command no armies and compel no audience to hear us, civilisation is to be more than an unfounded hope, it must be possible for people who have sought only to contribute to it to claim the right to speak in its name and to defend it. ... It is my earnest belief that this Tribunal can prevent the crimes of silence.
Source: Speech by Bertrand Russell to press conference called by International War Crimes Tribunal, November 1966.]
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<寸言>
黙って見過ごすことが悪行の手助けをすることになることがよくあります。知ろうと思えば知ることができるにもかかわらず、離れた国のことだからと見ないふりをすることによって弱い立場の多くの人々が苦しむことがままあります。しかし、自分は非力だとしても、現実を直視し、声をあげることによって、少なくとも「沈黙の罪」はまぬがれることができます。