『バートランド・ラッセル-反核の論理学者』(学芸みらい社刊)p.140で引用されているラッセルの言葉です。(n.29)
「非暴力不服従運動の展開を我々が余儀なくされたのは、それが、事実を一般に知らしめるための他のいかなる方法よりも十分に報道されるという事実によってであります。そしてそのような報道ゆえに、何が我々をしてこのような行動をとらせたかについて人々が尋ねるようになったわけです。ここで今罪に問われている私達は、投獄される心の準備ができています。と言いますのも、それが我が国ならびに世界を救うために寄与する最も効果的な方法であると信じているからです。もしあなた方が私達を有罪にすれば、あなた方は私達の大義を応援し、従って人類(humanity)を救うことになるのであります。」
Non-violent civil disobedience was forced upon us by the fact that it was more fully reported than other methods of making the facts known, and that caused people to ask what had induced us to adopt such a course of action. We who are here accused are prepared to suffer imprisonment because we believe that this is the most effective way of working for the salvation of our country and the world. If you condemn us you will be helping our cause, and therefore humanity.
Source: My statement at Bow Street, September 12, 1961. In: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3, p.145
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<寸言>
法律を犯したのであれば、裁判が行われ、判決がだされ、刑罰が課されることになる。その量刑においては、(未成年は別にして)年齢は原則として考慮の対象外にすべきだとのラッセルの主張。もちろん、重い病気を患っていて長期間刑務所に入れられたら死んでしまいそうな場合は、(罪に相当する)量刑を言い渡した後、医療刑務所にいれるなり、減刑するのはよくないことではないであろう。