『バートランド・ラッセル-反核の論理学者』(学芸みらい社刊)p.170-171で引用されているラッセルの言葉です。(n.30)
「利己主義以下に転落する場合はほとんど、人々は自分たちは理想主義的な動機から行動していると信じている。理想主義として通用しているものの多くが、偽装した憎悪か、偽装した権力愛である。」
And among those occasions on which people fall below self-interest are most of the occasions on which they are convinced that they are acting from idealistic motives. Much that passes as idealism is disguised hatred or disguised love of power.
Source: Human Society in Ethics and Politics, 1954.
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<寸言>
国家のため、国民のためと叫びながら、自己欺瞞に陥っている政治家や官僚がいかに多いことか!? 利己的だと自覚している者はまだ改心する可能性が残されているので救われるが、自己欺瞞に陥り、「嘘も方便」と平気で嘘をつける政治家や官僚は救いがたい。また、そういった政治家を選び続けている国民もなげかわしい。ひどい政治家が多いということは、愚かな国民が多いという証拠でもあるから・・・。