『バートランド・ラッセル-反核の論理学者』(学芸みらい社刊)p.125で引用されているラッセルの言葉です。(n.26)
<グラッドウィン教(1960年までパリ駐在英国大使)への手紙、14 Nov. 1964>
「ある政策が賢明か否かを評価するにあたっては、悪い結果が出る可能性だけではなく、その結果の悪さの程度(度合い)をも考慮する必要があります。人類の絶滅は、可能なる最悪の結果なのです。それで、それが起こる可能性はたとえ小さいとしても、それの悲惨さは、それを起こしうるいかなる政策に対しても防止力となるべきでしょう。」
In estimating the wisdom of a policy, it is necessary to consider not only the possibility of a bad result, but also the degree of badness of the result. The extermination of the human race is the worst possible result, and even if the probability of its occurring is small, its disastrousness should be a deterrent to any policy which allows of it.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3.
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<寸言>
責任のもてない政策はやってはいけない。「結果責任をとる」と言っても、世界に深刻な被害をもたらした場合は、そういった政策を強行した政治家が政界を引退したところで責任をとったことにはならない。