『バートランド・ラッセル-反核の論理学者』(学芸みらい社刊)p.80で引用されているラッセルの言葉です(出典:『ラッセル自伝』第2巻第1章)。(n.17)
単純ではあるが圧倒的に強い3つの情熱が私の人生を支配した。
それは、愛への熱望、知識の探求(欲)、そうして、人類の苦悩に対する耐え難い憐憫の情である。
これらの情熱が、大風のように私をここかしこへと吹場した。思いもよらぬ方角へと、深い苦悩の大海を越え、絶望の岸へと吹き寄せた。
Three passions, simple but overwhelmingly strong, have governed my life: the longing for love, the search for knowledge, and unbearable pity for the suffering of mankind. These passions, like great winds, have blown me hither and thither, in a wayward course, over a deep ocean of anguish, reaching to the very verge of despair.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, 1967
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<寸言> 『ラッセル自伝』の巻頭言(扉)に出てくる有名なラッセルの言葉。その内容は『自伝』の中で様々なエピソードとして語られている。もちろん、『バートランド・ラッセル-反核の論理学者』においても、いろいろ紹介されている。