芸術や科学及び(公共の福祉に反しない限り)政党政治のように,画一性が必要でもないし望ましくさえない若干の領域がある。そのような領域は競争することが正当である領域であり,公衆の感情はそのような事柄(問題)についての意見の相違には激高することなく我慢するようなものでなければならないということが重要である。民主主義が成功し持続するためには寛容の精神や憎しみが過剰でないことや暴力を愛する気持が多すぎないことが必要である。
There are certain regions, such as art and science, and (so far as public order allows) party politics, where uniformity is not necessary or even desirable. These are the legitimate sphere of competiton, and it is important that public feeling should be such as to bear differences on such matters without exasperation. Democracy, if it is to succeed and endure, demands a tolerant spirit, not too much hate, and not too much love of violence.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER18_260.HTM
<寸言>
格差が進み、国民が分断され、お互いに寛容や忍耐心がなくなれば、テロが起こり、犯罪が増え、ギスギスした社会となる。そうして,階層ごとの対立が激化し、民主主義は形骸化し、ひどい場合には警察国家や夜警国家にとなっていく。