種々な意見を代表する種々な新聞があるよりも,一つの新聞が種々な政党に種々なページを割り当てるほうが望ましいということがわかるかも知れない。これ(この方法)は,読者はあらゆる意見を見る(see 読む/理解する)ことができるとともに,今日,自分と意見が一致しない新聞は見よう(読もう)ともしない人よりも一方的な見方に陥ることがより少なくなりそうだという長所がある。
It might be found desirable, instead of having diffrerent newspapers representing different points of view, to have only one, with different pages allocated to different parties. This would have the advantage that readers would see all opinions, and would tend to be less one-sided than those who, at present, never see in a newspaper anything with which they disagree.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER18_260.HTM
<寸言>
そう、朝日、毎日、日経、読売、産経、これにNHKも加えて、各社の中堅どころが集まって、「総合新聞」を創刊し、各新聞社出身の記者に自由に記事を書かせ(ただし、fake news や偏見に満ちた記事は審査部門で最低限のチェック実施)、それとは別に、各新聞社出身の中心メンバーで総合ページを特別編集チームが執筆・掲載する方式をとるとよいのではないか? 画期的だということで売れるような気がする。もちろん、Web版(電子版)も同記事を提供する。