人々を服させるものは,究極において暴力(力による脅かし)ではなく,人類共通の欲求,すなわち幸福,精神内外の平和,われわれの生きてゆくべき(これはどうすることもできない)このせ界についての理解及びこうしたものに対する人類共通の欲求に訴える人々の知恵である。
It is not ultimately by violence that men are ruled, but by the wisdom of those who appeal to the comon desires of mankind, for happiness, for inward and outward peace, and for the understanding of the world in which, by no choice of our own, we have to live.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER17_140.HTM
<寸言>
世界の政治家の中には「力は正義だ」と思っている人がけっこういる。そういった人の多くは知性において劣っている。つまり、説得能力や論理的思考能力が劣るので、力でもって自我を通そうとする。結果オーライだからそれでもよいと考えるかも知れないが、短期的な成功(らしく見えるもの)だけであり、長期的にみれば失敗となるものが少なくない。