バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 自分の望んでいないことを擁護して成功することよりも,自分が望んでいることを擁護(主張)して失敗することのほうがより無益であると彼(権力愛に支配される人)には思われる。しかし、彼の望むものが -自分の成功以外のものであり-、強烈かつ明確なものである場合には、その欲求が満たされないのであれば、彼の権力愛に対し満足はまったく存在しないであろうし、成功のために自分の目的を変えることは、彼にとって、悪魔を崇拝するようなものだとみなすことができるであろうほどの変説行為に思われるであろう。

To advocate unsuccessfully what he wants seems to him more futile than to advocate successfully what he does not want. But if his wants, other than personal success, are strong and definite, there will be no satisfaction to his sense of power unless those wants are satisfied, and to change his objects for the sake of success will seem to him an act of apostasy which might be described as worshipping Satan.
 情報源: Power, 1938.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER17_030.HTM

 <寸言>
 死ぬ間際になるまで,人生が権力愛に支配されたことの虚しさはわからないかも知れない。