教育によって,自立への愛は,現在,限界がわからないほど弱体化が可能である。どの程度まで国家の対内権力を,反乱を引き起こさずに徐々に増大してゆくことができるかについては,言うことは不可能であるが,しかし,時間さえ与えられればそのような国家の対内権力は,最も独裁的な国家が現在到達している点よりもはるかに越えて増大させることができることについては,疑問の余地がないように思われる。
By education, love of independence can be weakened to an extent to which, at present, no limits are known. How far the internal power of the State may be gradually increased without provoking revolt it is impossible to say; but there seems no reason to doubt that, given time, it can be increased far beyond the point at present .
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER11_150.HTM
<寸言>
多数党は、議会における民主的手続きでとのような法案でも通過させることが可能となっていく。国民が反発してとても国家を通過しようと思われない法案であっても、いくつかの分解し、国民が余り反対できない法案と抱き合わせに国会に出せば、多くの人が望む法案を通過させるためには、「小を捨て大に就く」ということで、後からまずいと気づく法案も撮ってしまうことが少なくない。 それに気づいた時にはおそすぎると気づくのはもう引き返せないと気づいた後である。