バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 いかなる国家も,十分強力である場合,外国の征服を目指す(ものである)。これと反対の(注:外国侵略をめざさない)明らかな例が生じるのは,国家が経験から,自身(自国)がそう思うほど強くないということを知っている場合か,あるいは,未経験から,実際そうであるよりも強くないと信じている場合か,そのどちらかの場合だけである。おおざっぱな原則は,国家というものは,征服できるものは全て征服し,征服を中止するのは,国家が辺境(a frontier)に達して,そこで他の国家あるいは国家群が自国の圧力と同じ強さの圧力を及ぼせる場合だけである。

Every State which is sufficiently powerful aims at foreign conquest ; apparent instances to the contrary only arise where a State, from experience, knows itself to be less strong than it seems, or, from inexperience, believes itself to be less strong than it is. The broad rule is that a State conquers what it can, and stops only when it reaches a frontier at which some other State or States can exert a pressure as strong as its own.
 情報源: Power, 1938.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER11_060.HTM

 <寸言>
 だからこそ,国連や国際的な機関の権限を強化して、国家主権に制限を設けていかなければならない。特に、戦争をする主権は剥奪しなければならない。