ナポレオン三世が自分を皇帝にしたてあげようと従事していた時(engaged in 忙しくしていた時)、彼は自分の利益に忠誠的である組織(体)を作り,その後その組織体の覇権を確保しなくてはならなかった。この目的のために、彼は何人かの人々に煙草を与え - これは経済的なもの -、またある人々にはわざわざ自分は自分の伯父(注:ナポレオン・ボナパルト)の甥にあたると注意喚起し - これは宣伝 -、最後には自分の敵の何人かを射殺した - これは軍事的なもの -(注:シンプソン『ルイ・ナポレオンの台頭』/Simpson, The Rise of Louis Napoleon 参照))。
When Napoleon III was engaged in making himself Emperor, he had to create an organization devoted to his interests, and then to secure its supremacy. For this purpose, he gave cigars to some people -- this was economic; to others he pointed out that he was the nephew of his uncle -- this was propaganda ; finally he shot a number of opponents -- this was military.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER11_040.HTM
<寸言>
賄賂といっても自分のお金を渡さなくても良い。補助金という形で税金で支援してもよい。宣伝といっても自前の放送局をもたなくてもよい。公共のためということで番組をチェックしたり、国会でのNHKの予算を厳しくするぞと脅かせばよい。また、気に入らない人たちに直接弾圧を加えなくても、いろいろな協力者(権力追従者)に悪い評判を流させたり、ヘイトスピーチをするだけでおとなしくさせることができる。