バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 キリスト教独立教会派の人々は,神学的権威としての国家も教会も等しく拒否し,個人の判断の権利を,その必然の結果として宗教上の寛容とともに(を併せて),主張した・・・もし各個人に,自分自身の神学上の意見を持つ権利があるとすれば,おそらく,他のいろいろな権利もあるはずではないか? ・・・ そういうわけで,人権説は,クロムウェルに従ったがために敗北を喫した人々(注:清教徒)によって大西洋を渡り,ジェファーソンによって米国憲法に具現化され,再びヨーロッパに持ち帰られ,フランス市民革命となったのである。

The Independents rejected the State and the Church equally as theological authorities, and claimed the right of private judgment, with the corollary of religious toleration. ... If each individual had a right to his own theological opinions, had he not, perhaps, other rights as well? ... Hence the doctrine of the Rights of Man, carried across the Atlantic by the defeated followers of Cromwell, embodied by Jefferson in the American Constitution, and brought back to Europe by the French Revolution.
 情報源: Power, 1938.
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER07_140.HTM

 <寸言>
 キリスト教独立教会派の人々は自分たちの神学上の意見の権利及び人権を擁護するために、アメリカへと渡った。しかし、プロテスタント(新教の信者)も、神のもとでは「万人は平等である」と言いながら、実際においては、人種差別をする者がいたり、自分は差別をしなくても「他人による差別を見て見ぬふり」をしたりする例は非常に多い。