ひとつには紳士気取りのために,またひとつには,結婚すればすぐに子供を持つようにしなければならないという思い込みのために,男性が若くして結婚することは困難である。さらに,離婚(結婚の解消)が非常に困難な場合には,早婚には大きな危険がある。なぜなら,20歳でしっくりいっている二人の人間が,30歳ではしっくりいかなくなる,ということは大いにありそうなことだからである。一人の配偶者(パートナー)との安定した関係は,多くの人びとにとって,種々の経験を多少積まないうちは困難である。
Owing partly to snobbery and partly to the belief that marriage ought immediately to lead to children, it is difficult for a man to marry young. Moreover, where divorce is very difficult, early marriage has great dangers, since two people who suit each other at twenty are quite likely not to suit each other af thirty. Stable relations with one partner are difficult for many people until they have had some experience of variety.
情報源: Bertrand Russell :Marriage and Morals, 1929
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM19-070.HTM
<寸言>
ということではあるが,若い時はそうは思わない。 愛があれば・・・、愛こそ・・・,と後先余り考えずに・・・。 それは浅薄であったと後から築いても、あいかわらず・・・。