バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 ここでも(注:劣等民族の増大の危険性を強調する西欧の狂信的愛国主義などでも)また,以前の二つの場合と同様に,国際的な無政府状態が続いている間に科学が進歩していくなら,我々は,人類の前途にある危険に直面する。科学は我々(人類)のいろいろな目的の達成を可能とするが,我々の目的が邪悪なものであれば,結果は災いとなる。もしも,世界が依然として悪意と憎悪に満ちているなら,世界が科学的になればなるほどますます恐ろしいものになる。それゆえ,こういう感情の毒々しさを減らすことが,人類の進歩の要件である。

Here again, as on two former occasions, we are confronted by the dangers facing mankind if science advances while international anarchy continues. Science enables us to realize our purposes, and if our purposes are evil, the result is disaster. If the world remains filled with malevolence and hate, the more scientific it becomes the more horrible it will be. To diminish the virulence of these passions is, therefore, an essential of human progress
 情報源: Bertrand Russell :Marriage and Morals, 1929
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM18-110.HTM

 <寸言>
 仕事は何でもよいものだという誤解がある。良い結果よりも悪い結果のほうが多い仕事は、たとえ魅力的な結果がでるものでもやめたほうがよい。