ふた親(両親)に慣れ,その両方に愛着を感じるようになった子供は,二人の離婚は自分の安心感・安全感をまったく壊してしまうものだと受けとる。実際,そういった事情のもとでは,子供は(種々の)恐怖症や,その他の神経障害を起こす傾向がある。子供がいったん両親双方に愛着を感じるようになった場合,両親が別れるとしたら,両親は非常に重い責任を負うことになる。
A child who has been used to two parents and has become attached to them both finds a divorce between them destructive of his whole sense of security. Indeed, he is likely in these circumstances to develop phobias and other nervous disorders. When once a child has become attached to both his parents, they take a very grave responsibility if they separate.
情報源: Bertrand Russell :Marriage and Morals, 1929
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM14-070.HTM
<寸言>
もちろん,子供に対する影響の度合いは,子供の年齢によって,またどういった社会で暮らしているかによって,だいぶ異なる。 いずれにせよ,若い親は自分の気持ちをコントロールすることが難しく,後先余り考えずに重大な結論を出してしまう傾向がある。