バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  
 コンラッドの物の見方は,現代的な物の見方からはずっと離れたものであった。近代世界には二つの哲学がある。一つはルソーから出ているものであり,規律を不要なものとして払いのける(一蹴する)。もう一つはその完璧な表現を全体主義の中に見いだすことができ,規律を本質的には(本質上)外部から課せられる(課せられるべき)ものとして見なす。コンラッドは,規律は内部から生ずるべきであるという従来の伝統に固執する。彼は規律の無さを軽蔑し,また,単なる外的な(外部からの)規律を嫌った。これら全ての点で,私は彼と非常に意見が一致していることがわかった。

Conrad's point of view was far from modern. In the modern world there are two philosophies: the one, which stems from Rousseau, and sweeps aside discipline as unnecessary; the other, which finds its fullest. expression in totalitarianism, which thinks of discipline as essentially imposed from without. Conrad adhered to the older tradition, that discipline should come from within. He despised indiscipline, and hated discipline that was merely external. In all this I found myself closely in agreement with him.
 出典: Joseph Conrad, 1953.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/1040_CONRAD-040.HTM

 <寸言>
 自分で決めて責任をとりたくない人は、誰か(権力者など)に決めてもらい、考える手間を省こうとする。