バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  
 旧約聖書の中には,征服した民族を完全に絶滅させることが宗教的義務であり,彼等の(彼らの飼っている)牛や羊でさえ容赦することは神への不信心(不敬)になる,と書かれている。来世(あの世)における暗い恐怖(地獄の責め苦)や災難(という考え)は,エジプト人やエトルリア人(注:イタリア半島中部の先住民族)に圧迫感を与えていたが,そのような考えはキリスト教の勝利によって絶頂に達したのである(参考:キリスト教の地獄思想)。

We read in the Old Testament that it was a religious duty to exterminate conquered races completely, and that to spare even their cattle and sheep was an impiety. Dark terrors and misfortunes in the life to come oppressed the Egyptians and Etruscans, but never reached their full development until the victory of Christianity.
 出典: Bertrand Russell: Ideas That Have Harmed Mankind,1946.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/0861HARM-040.HTM

 <寸言>
 いかなる宗教にも地獄の思想がある。自らの宗教以外は「邪教」であり、「邪教」を信じれば地獄に墜ちると脅かす。