バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  
 私は決して恋愛を信じなくなったわけではないが、私が信じることのできる恋愛の種類は、ヴィクトリア朝時代の人々が賛美したような性格のものではない。私が信じている恋愛は、冒険心に富み、目を大きく見開き、善(とは何か)についての知識を与える一方で、悪の存在も忘れないし、神聖ぶったり、高徳ぶったりもしないものである。

I have by no means lost my belief in love, but the kind of love that I can believe in is not the kind that the Victorians admired; it is adventurous and open-eyed, and, while it gives knowledge of good, it does not involve forgetfulness of evil, nor does it pretend to be sanctified or holy.
 出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.2: Byronic unhappiness
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA12-060.HTM

 <寸言>
 現実に目をつぶったり,相手の自由な思考や行動を制約するような「恋愛」は,いずれ破綻する。お互いの欠点に目をつぶるのではなく,それらを容認しつつ,ともに向上しようとする「恋愛」は長続きする。
 お互い向上しようと努力している限り,少なくとも相手に「幻滅する」ようなことはないはず。