最も満足できる目的とは,1つの成功から次の成功へと無限に導く,決して'終わりのない目的である。そして,この点において,建設は破壊よりもいっそう大きな幸福の源泉であることがわかるであろう。・・・。同時に,重要な建設的な仕事をする機会ほど,'憎しみの習慣'を治してくれそうなものは,ほとんどない。
The most satisfactory purposes are those that lead on indefinitely from one success to another without ever coming to a dead end; and in this respect it will be found that construction is a greater source of happiness than destruction. ... At the same time few things are so likely to cure the habit of hatred as the opportunity to do constructive work of an important kind.
出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.14:Work
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA25-040.HTM
<寸言>
簡単に達成できることは達成しても満足感が余りもてない。困難であればあるほど,困難を克服して目的を達成すると喜びが大きい。しかし目的・目標の達成によって目的・目標がなくなってしまうと不幸である。即ち,ラッセルが言うように,「最も満足できる目的'とは,1つの成功から次の成功へと無限に導く,決して'終わりのない目的'」である。