二人の人間が相手に対して本物の相互的(双方向の)関心を持っているという意昧での愛情,即ち,相手を幸福のための手段として見るだけではなく,むしろ共通の利益(幸福)を持つ結合体だと感じる愛情は,真の幸福の最も重要な要素の一つであり,自我が鋼鉄の壁の中に閉じ込められていて,このように自我を拡大することが不可能な人は,たとえ仕事(キャリア)の面でどんなに成功していても,人生が提供する最良のものをつかみ損なっていることになる.
Affection in the sense of a genuine reciprocal interest for two persons in each other, not solely as means to each other's good, but rather as a combination having a common good, is one of the most important elements of real happiness, and the man whose ego is so enclosed within steel walls that this enlargement of it is impossible misses the best that life has to offer, however successful he may be in his career.
出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.12:Affection.
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA23-080.HTM
<寸言>
相手を自己実現のための手段としてみるのではなく,同等の人間と認めること/相思相愛+相互理解+共通の目的,共通の感情をもてることが理想だがなかなか難しい/難しいとしても自己満足だけの人生に終わらせないためには・・・