(私の人生に最も影響を与えた1冊)ラッセル『幸福論』
Kinokuniya Times,2002年読書週間号(紀伊国屋書店創業75周年記念)掲載


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 「不幸の原因」「幸福をもたらすもの」という二つの表題のもと、競争、罪の意識、諦め……といった要囚を個別に論じてゆく。幸福の秘訣を理詰めで考察してゆく前向きな姿勢は、感傷に溺れがちな並の人生論に比べて断然力強い。『幸福の征服 The Conquest of Happiness』という原題どおり、幸福とはあやかるものではなく、コントロールするものだ、という世界観に感銘をうけて、学生時代に友人に薦めまくった本である。

(バートランド・ラッセル著/岩波書店(岩波文庫 青649-3)/\660)