三浦俊彦「アドホック日記」(2004年3月13日)- 論理パズル・パラドクスによるサバイバル術入門

  
日記索引


* 池袋コミュニティ・カレッジ(リーフレット用原稿)
http://college.e-doc.co.jp/ikepri/files/200404/homepage/public/hp/20040413799.html

 論理パズル・パラドクスによるサバイバル術入門
  テキスト『論理パラドクス』『論理サバイバル』(ともに二見書房)

  土(第2)  10:30~12:00

●1回目【4/10】

『論理パラドクス』『論理サバイバル』に集めたパラドクスの中からいくつか選んで、「パラドクスの分類」をお目にかけましょう。パラドクスは大まかに、内容にかかわらずその性格上、3種類に分類できるのです。どの種類に属する問題であるかを意識しながらパズル解きに取り組むと、単なる頭の体操にとどまらぬ、そして議論力アップ等の実用にもとどまらない、そう、哲学的想像力を広げ精神世界の奥行きを深める「論理の真髄」が実感されることでしょう。
●2回目【5/8】

概説的な1日目の紹介を参考にして、受講者の方々から、特に興味あるパラドクスを提示していただこうと思います。基本的には、「嘘つきのパラドクス(クレタ人のパラドクス)」「アキレスと亀」「胡蝶の夢」「マーフィーの法則」「韓非子の矛と盾」のような、古典的で有名なパラドクスを優先的に考える予定。質問・応答・討論の形式で進めたいと思います。
●3回目【6/12】

引き続き、受講者の方々のリクエストで質疑・討論しますが、基本的に、「タイムトラベルのパラドクス」「予言のパラドクス」「宇宙人の非存在証明」「輪廻転生」などの、時間や空間に関わるSF的なパラドクスを優先する予定です。
●4回目【7/10】

1日目の概説に立ち戻り、パラドクスの基本原理を再考して認識を深めます。
●5回目【7/31】

受講者の方々のリクエストで質疑・討論をします。基本的に、「モンティ・ホール・ジレンマ」「射撃室のパラドクス」「眠り姫問題」「遺伝子診断」といった、確率に関わる問題を考える予定。確率は、日常生活の損得判断に一番深く関係する重要な分野です。
●6回目【9/11】

受講者の方々のリクエストで質疑・討論。基本的に、「二重効果のジレンマ」「囚人のジレンマ」「クローン人間」など、倫理や合理的行動に関わるパラドクスを考える予定です。

※『論理パラドクス』『論理サバイバル』にある問題が難しすぎると感じられた方は、私の近著『論理学がわかる事典』(日本実業出版社,2004年2月刊)をお読みいただくとよいでしょう。類似の問題を、ずっと易しいレベルで解き明かした頁がいくつかあります。