三浦俊彦「アドホック日記」(2003年4月28日)- 「シンクロナイズド」出版宣言
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4月24日にシンクロ出版、と予告してからしばらく経ち、すでにその日付は過ぎた。
いちおう、シンクロ出版は実現した。
いちおうであって、完全にではない。
なにせ別々の出版社から出す本を、著者が勝手に、ちょうどシンクロするように操作していっただけのことなので、制作サイドと話をしていたわけでもなく出版社どうしの連絡を企てたわけでもなく、編集者とのやりとりだけで調節していたのだから、ほぼシンクロ出版が実現したのは奇跡といってもいいほどだ。肝心の著者の仕事、つまり2冊の原稿そのものの進行もだいぶズレていたのだったし。
で、『シンクロナイズド・』は、予定通りの日に書店に並んだようだ。
『論理サバイバル』の方は、4月28日現在、まだ書店で見かけていない。
とはいっても現物は24日に出来ており、私の手もとにもとっくに来ているから(なんといっても装丁、『論理パラドクス』とのシンメトリに一種シンクロナイズドを感じてください!)、流通が遅れているとはいえ、シンクロ出版が成ったというのはウソではない。
まあ、「シンクロ出版」みたいな象徴的な事柄は著者が主張すれば実現したことになるので。
ただし、取次の関係があるとかで、『論理サバイバル』の奥付出版日は1ヶ月先くらいに設定する決まりとか、そこで「5月25日」となってしまいました。岩波の方は厳密に発行日と出庫日を合わせるそうで4月24日と。形式のシンクロは成らず。まあ、実質シンクロ実現、と著者が言い張ればよいだけのことに変わりないが。
というわけで、本の現物本位の事実として改めて「シンクロナイズド出版宣言」をさせていただきます。
なお、トーハンの『新刊ニュース』6月号(5/15刊)に、「シンクロナイズド・サバイバル宣言」という文章掲載。まもなくこのHPにアップロードいたします。