岡本賢吾・戸田山和久・加地大介(共訳)『プリンキピア・マテマティカ序論』(哲学書房,1988年7月刊。 350pp.)
* 原著:Principia Mathematica, 3 vols., 1910-1913.* Principia Mathematica(全3巻)は、1980年に市井三郎氏によって初めて、第1巻序論の一部が邦訳出版されている(参照:講談社版・人類の知的遺産v.66『ラッセル』pp.155-167.)
*Principia Mathematica の全訳が出版されることはまず考えられない。そこでここでは Principia Mathematica, 1st ed., v.1(1910)の preface および Introduction to 1st ed. の邦訳である『プリンキピア・マテマティカ序論』(哲学書房,1988年)の目次を紹介する。
*[訳者略歴]岡本賢吾(おかもと・けんご:1957~ ) 東大大学院博士課程修了、武蔵大学講師を経て現在・東京都立大学(現・首都大学東京)教授/戸田山和久(とだやま・かずまさ:1958~ ) 東大大学院博士課程修了、現在名古屋大学教授。科学哲学専攻/加地大介(かち・だいすけ:1960~ ) 東大大学院博士課程修了、現在・埼玉大学教授
目 次
★原著画像凡例
はじめに(原著序文)
『プリンキピア・マテマティカ』第1版への序論
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第1章 種々の概念と表記法についての予備的説明
第2章 論理的タイプの理論
I 悪循環原理
II 命題関数の性質
III 真と偽の定義並びにその体系的な多義性
IV なぜ関数は特定のタイプの代入項を要求するか
V 関数および命題の階層体系
VI 還元公理
VII 還元公理を承認する理由
VIII 矛盾
第3章 不完全記号
I 記述
II クラス
III 関係
訳者解説(=pp.277-348) ← 長文ですのでご購読を!
訳者あとがき
市井「プリンキピア・マテマティカについて」