バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
 名誉にかなった行為とは、おおざっぱに言えば、その人物が対等な人々(注:同じ階層・階級の人々)から尊敬されるような行為のことだった。対等な人々に対しては約束を破れば、彼は評判を落としたが、社会的に下位の者(社会的に劣る者)に対しては好きなだけ約束を破っても構わなかった。

Honourable behaviour, broadly speaking, was such as caused a man to be respected by his equals. If he broke promises to them, he was ill thought of, but he might break promises to his social inferiors as much as he liked.

 
Source: Bertrand Russell: Mortals and Others, v.1, 1975
More info.: https://russell-j.com/HONOUR.HTM

<寸言>
 安倍総理(当時)は東京都議選における某候補に自分の応援演説にケチをつけた都民に対し、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫びました。安倍総理は「こんな  社会的地位が高い人は「名誉」と言われるものをいっぱいもっていることになっています。従って、そういった名誉をこけにすると、「名誉毀損」で訴えられる可能性があります。それに対し、社会的地位などというものはない者は「名誉」などというものはなく、「人間としての名誉を傷つけられた」と言っても、「名誉はないので、傷つけることはできない」ので、「人間としてのプライドを傷つけたられた(差別された)」ということになりそうです。  安倍総理(当時)が東京都議選の自分の応援演説にケチをつけた都民に対し、「"こんな人たち"に負けるわけにはいかない」と言った時の「こんな人達」というのは、安倍総理(当時)の意識では、「地位も名誉もお金もなく、批判ばかりしている人達」といったくらいの意味でしょうか?


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