ラッセルの名言
自由について(携帯版)
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自由と寛容
因習に過度に屈しない男女からなる社会は、誰もが同じようにふるまう社会よりもずっと面白い社会である。
中庸'(ちゅうよう)(中庸の徳)は,面白くない教義(信条)であり,私は,若い時には'中庸'を軽蔑と憤りをもって退けたことを覚えている。
あらゆる種類の知的体系--(たとえば)キリスト教,社会主義,愛国主義など--は,孤児院のように,隷属の見返りに安心感を与えようと待ち構えている。
自由人の十戒-その1:何事も絶対確実だと思い込んではいけない。〔この世に絶対確実なことなどありえないからだ。]
自由人の十戒-その2:何事も証拠を隠してまでして,物事をはこぶ価値があると考えてはいけない。なぜなら,そういった証拠は必ず明るみに出るものだからだ。]
自由人の十戒-その3:成功を確信しても,考え続けることを決してやめてはいけない。
自由人の十戒-その4:反対意見には,家族の反対でも,議論で説得し,権威で勝とうとしてはいけない。権威を使っての勝利は,真の勝利ではなく,単なる幻にすぎないからである。
自由人の十戒-その5:他人の権威を尊重するには及ばない。なぜなら,それが尊敬に値しない権威であると露見するのが普通だからである。
自由人の十戒-その6:有害と思う意見を力で抑圧してはいけない。なぜなら,もし力で抑えれば,それらの意見は同じようにあなたを抑圧するからである。
自由人の十戒-その7:自分の意見が並外れたものであっても恐れてはならない。なぜなら,現在当り前と思われている意見はいずれも当初は並外れていたからである。
自由人の十戒-その8:嫌々ながら賛成するよりも,良く分別を働かせて異議を唱える方が良い。なぜなら,もしあなたがあるがままに知性に価値を認めるならば,前者よりも後者の方がより深い同意を意味するからである。
自由人の十戒-その9:たとえ真実が不都合なものであったとしても,どこまでも良心的に真実に忠実であるべきである。なぜなら,もしあなたが本当のことを隠そうとすると,もっと都合が悪いことになるからである。
自由人の十戒-その10:愚者の楽園に暮らす人々の幸福を羨ましがってはいけない。それを幸せだと考えるのは愚か者だけだからである。