バートランド・ラッセル 英単語・熟語 h009 - hypocrisy
★ hypocrisy (n) [偽善]
* hypocrite (n): a person who says one thing and does another 偽善者
1.ラッセルの用例
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(へりくだり)は,自尊心を抑圧したが,他人から尊敬されたいという欲望を抑圧しはしなかった。卑下は,形だけの謙遜を,他人から信用を得るための手段としたにすぎない。こうして,卑下は偽善と本能に対する裏切りを生み出した。
出典:ラッセル『教育論』章第1部第2章「敎育の目的」]
It cannot be denied that tact is a virtue. The sort of person who always manages to blurt out the tactless thing, apparently by accident, is a person full of dislike of his or her fellow creatures. But although tact is a virtue, it is very closely allied to certain vices; the line between tact and hypocrisy is a very narrow one.
* blurt (v):出し抜けに言い出す,うっかり口をすべらせる。
[臨機応変の才(気転を働かせること)が一つの美徳であることは否定できない。まったく思いがけず,場所にそぐわない発言を次々とする人間は,仲間たち全員から嫌われるだろう。しかし臨機応変の才(気転を働かせること)は美徳であるが,ある種の悪徳ときわめて密接に繋がっている。即ち,「臨機応変の才(気転を働かせること)」と「偽善」の境界(線)はきわめて狭い。
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ』の中の「臨機応変の才(気転を働かせること)について」]
ラッセル英単語・熟語1500 |
* constraint (n):強制;束縛
[男が女にとって理想(的人間)であるべき理由がないのに,どうして女が男にとっての理想(的人間)でなければならない理由があるのだろうか? 理想(的人間)であることは,日々の偽善と不自然な行動を強制された,つまらない骨折り仕事であるにちがいない。
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「女嫌いについて」]
2.参考例
The government's claim to be concerned about unemployment is sheer hypocrisy .出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]