バートランド・ラッセル 英単語・熟語 f016
★ for good or (for) evil (both for good and for evil) [よかれあしかれ,良くも悪くも]
1.ラッセルの用例
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[中国問題が,たとえ中国以外の外国に何の影響を与えないとしても,中国国民が全人類の約1/4を占めると見積もられていることから,中国問題は極めて重要な問題であろう。けれども,実際,全世界が中国問題の発展によってきわめて大きな影響を受けるであろう。そうして中国の問題は,今後200年間,決定的な要因であることが十分明らかになるかも知れない。
出典:ラッセル『中国の問題』第1章「問題点」]
The men who have an important influence in the world, whether for good or evil, are dominated as a rule by a threefold desire: they desire, first, an activity which calls fully into play the faculties in which they feel that they excel; secondly, the sense of successfully overcoming resistance; thirdly, the respect of others on account of their success.
[良きにつけ悪しきにつけ,世の中に大きい影響力をもつ人々は,通常,三重の欲求に支配されている。第一に彼らは,自分が秀でていると感じる能力を存分に発揮できるような活動を欲求する。第二に彼らは,抵抗を克服することに成功したという感覚を欲求する。そして第三に,自分の成功の故に他人から尊敬を受けることを欲求する。
出典:ラッセル『社会改造の原理』第3章「制度としての戦争」]
ラッセル英単語・熟語1500 |
[科学者が自分たちの研究(仕事)を広範な人々に分かりやすくしようとする試みを疑うように横目で見ていた時代があった。現代にあってはそのような態度をとることはもはや不可能である。現代科学による様々な発見は,良くも悪くも,前代未聞の力(権力)を政府の手中にもたらした。この科学(技術)の力を掌握する政治家が少なくとも科学(技術)の性格に関する初歩的な理解を持っていなければ,彼らが科学(技術)を賢明に使うことはほとんどなさそうである。
* 注: look askance at : を(不審げに,また疑うように)横目で見る / wield : (剣や武力などを)ふるう,掌握する
出典:Bertrand Russell: The divorce between science and culture」]
2.参考例
We must take life for good or evil .[人生を良くも悪しくも受け入れなければならない。
出典:森一郎『試験に出る英熟語』p.112]