バートランド・ラッセル 英単語・熟語 a024 - ascetic
★ ascetic (n., adj.) [ (形)苦行の;禁欲的な,禁欲生活の || (名)禁欲主義者;苦行者,修道僧]
* asceticism (n): 禁欲主義;(宗教)苦行(生活)
1.ラッセルの用例
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[オットリンは,やや人をはっとさせるものであるけれども非常に繊細な趣味の持ち主であり,彼女の家(の中)はとても美しかった。(これに対し)妻アリスの心の中には,クェーカー教徒としての'禁欲主義'と彼女の兄の'審美主義'との間の葛藤があった。
出典:ラッセル『自伝』第1巻第7章「 再びケンブリッジへ」]
This ascetic element in ordinary morality has become almost unconscious but it operates in all kinds of ways that make our moral code irrational. In a rational ethic it will be held laudable to give pleasure to anyone, even to oneself, provided there is no counter-balancing pain to oneself or to others. The ideally virtuous man, if we had got rid of asceticism, would be the man who permits the enjoyment of an good things whenever there is no evil consequence to outweigh the enjoyment.
[日常道徳における禁欲的な要素は,ほとんど意識されることはないが(無意識的なものになっているが),あらゆる仕方で作用し,私たちの道徳律を不合理なものにしている。合理的な道徳においては,--その効果を相殺する(帳消しにする)ような苦痛を,他人にも自分自身にも与えない限り--どんな人にも,いや自分自身にさえ,快楽を与えるのは賞賛に値することだとみなされるだろう。理想的に有徳な人とは--私たちが禁欲主義をすべて取り除いたと仮定した場合--良きものの享受を上回るような悪い結果を伴わないかぎり,つねに良きものの享受を許すような人であるだろう。
出典:ラッセル『幸福論』第7章「罪悪感」]
Our morality is ascetic, which makes us regard work as a virtue; it follows that production is good and consumption is bad. This ascetic twist has produced a world system in which half the world is poor because it produces too much and the other half because it consumes too little.
[我々人類の道徳は'禁欲的な'ものであり、労働を美徳と見なしている。その結果、生産は善であり、消費は悪となる。この'禁欲主義的偏見'が、世界(人類)の半数は過剰生産のために貧しく、他の世界(人類)の半数は過小消費のために貧しくなっている,今の世界の制度(体制)を生み出した。
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「世界は発狂する?」]
2.参考例
the ascetic life of Buddhist monks.[ 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]