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ラッセル英単語熟語-索引  類義語-索引

バートランド・ラッセルの英語「類義語シリーズ」- enemy / foe

 最所フミ(編著)『英語類義語活用辞典』(pp.134-135)から

【"enemy":単なる嫌悪感を抱く相手から殺意を抱くような相手までを包括する,一般的な意味での「敵」。】
【"foe":感情的な意味合いのない「敵」のことで、使う範囲が狭い。】

(1) He is your arch enemy.
[彼はお前の大敵だ。]

(2-1) friends or foes
[敵も味方も]

(2-2) They are foes of your new plans.
[彼らはあなたの新企画に絶対反対だ(注:ここには個人的感情は含まれていない)。]

A.ラッセルの著作における用例

<用例1>
When I was young France was still regarded as the traditional enemy of England, and I gathered as an unquestionable truth that one Englishman could defeat three Frenchmen. When Germany became the enemy this belief was modified and English people ceased to mention derisively the French propensity for eating frogs.
[私が小さい時,フランスはいまだ英国の伝統的な敵国とみなされており,また、1人の英国人は3人のフランス人をやっつけることができるということを,疑問の余地のな い真理である,と思った。(だが)ドイツが敵国となると,この信念は修正され,英国人はフランス人が,蛙を喰う傾向があるのを嘲笑することを止めてしまった(注:フランスはドイツと戦ってくれる「味方」になったため)。なお、"gather"はここでは「集める」ではなく、「(知識を)得る」。]
 出典:ラッセル人類に害を与えてきた思想

<用例2-1>
I think it possible that in this way all the Great Powers could be led to agree that a world war can no longer serve the purposes of any of them, since it is likely to exterminate friend and foe equally and neutrals likewise.
[このようにして全列強は,世界戦争は友邦も敵国も中立国も等しく根絶するだろうから,もはや自分たちの目的にかなわないという考えになることが可能だ,と私は考えます。]
 出典:ラッセル人類の危機

<用例2-2>
But I believe it is true of friend as well as foe.
[しかし私は,味方であろうと敵であろうと,そのこと(敵には厳しく、味方には優しいこと)は真理であると信ずる。]
 出典:ラッセル『自伝』第3巻第1章「英国への帰国


B.他の参考例

<参考例1>
You had better not make an enemy out of your former friend.
[以前の友を敵(反対者)に回わなさいほうがいいよ。]
 出典:『VITAL3000 英単語・熟語』,p.107

<参考例2>
She thought the man next to her was her foe in business.
[隣の男は仕事上の敵だと彼女は思った。]
 出典:『キクタンsuper 12000』,p.185