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ラッセルの英語「類義語シリーズ」 r_ruigigo-d08

despot / tyrant | 総索引

 最所フミ(編著)『英語類義語活用辞典』(pp.111-112)から

【"despot":ギリシア語の原義では「王家の首長」であるが、後に"tyrant"(暴君)の意味を持つようになった。"despot"は"tyrant"と異なり、比喩的に人間以外の事物にも使う】
【"tyrant":あくまでも個人で権力を乱用・濫用する人を言う。ただし、"despotic","tyrannical"のように形容詞化されると、"autocratic","domineering"(圧倒的勢力の)の意になる】

(1) I had despotic parents.
[両親は怖かった 。]

(2) Democracy can deteriorate into the tyranny of the masses.
[デモクラシーは大衆の暴政化にもなり得る。]


A.ラッセルの著作における用例

<用例1-1>
In politics, also, a reformer may have just as strong a love of power as a despot.
[政治においても,改革者もまた,専制君主(despot)とまったく同様に強い権力欲を持っているかもしれない(可能性がある)。]
 出典:ラッセル政治的に重要な欲求 −ノーベル文学賞受賞記念講演 1950年12月11日,ストックホルム

<用例1-2>
They were the ideas of a sensitive would-be despot who got angry with the world because it would not instantly obey.
[それらは(D. H. Lawrence の思想は),世間がすぐに自分の言うことに従わないからといって立腹する神経質な専制君主気取りの人間の思想(考え)にすぎなかった。]
 出典:ラッセル『自伝』第2巻第1章「第一次世界大戦

<用例2-1>
His wife had an affair with his son, one of his two grandsons murdered the other, and then induced a servant of the old tyrant to poison grandpapa's toothpick.
[彼(注:シチリアの王のアガソクレス)の妻は彼の息子(注:別の女性との間の子供か,妻の実子=息子かどうか不詳)と関係し,二人いる孫のうち一人はもうひとりの孫を殺害し,その孫は年取った僭主の召使いをそそのかして祖父(僭主=アガソクレス)の爪楊枝に毒を塗らせた。]
 出典:ラッセル『権力−新しい社会分析』第6章「むきだしの権力

<用例2-2>
Thus an unduly authoritative education turns the pupils into timid tyrants, incapable of either claiming or tolerating originality in word or deed.
[こうして,不当な権威主義的な教育は,生徒を臆病な暴君にさせ,言行における独創性を自分で主張できなくさせたり,他人の独創性を許すことをできなくさせたりする。]
 出典:ラッセル『怠惰への讃歌』第12章「教育と訓練


B.他の参考例

<参考例1-1>
This country has been governed by despots.
[この国は独裁者(たち)によって支配されてきた。]
 出典:『英単語ターゲット1900』 p.433

<参考例1-2>
She rules her family like a real despot.
[彼女は自分の家族を真の専制君主のように支配している。]
 出典:『新版完全征服データベース5500 合格 英単語・熟語』, p273.

<参考例2-1>
The people fought against the tyranny of the king.
[国民は国王の専制政治に対して戦った。]
 出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』, p.351

<参考例2-2>
The country was ruled by a succession of tyrants.
 出典:Oxford Advanced Learner's Dictionary of Current English, 8th ed.

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