(本館) (トップ) (分館)
バートランド・ラッセルのポータルサイト用の日本語看板画像

バートランド・ラッセル 権力力 第10章
行為(行動)における一律性の強要(松下 訳)

Power, 1938, by Bertrand Russell

Back(前ページ) Next(次ページ) 第10章__イントロ索引 Contents(総目次)
 

第10章 権力の源泉としての信条 n.8


Kindle series
 (個々の)国家(a nation 国民国家)宗教政党力(権力)を与えるのに必要な一様性(一律性)は,行為(行動/実践)における一様性(一律性)であり,それは感情と習慣に依存している。そのような一様性(一律制)があるところでは,知的確信は無視することができる。そのような行為(行動)の上での一様性(一律性)は,今日(注:イギリスの支配下にあったノバスコシアをフランスが奪還を企てた時の戦闘のことを言っているのか?)の大英帝国にも存在しているが,しかし,それは1745年(注:1938年当時)以後に初めて存在するに至ったものである。1792年(注:フランス市民革命勃発時)のフランスにはそれはなかったし,第一次大戦中とその後の内戦を通じてのロシアにも,それはなかった。スペインには今日(注:1938年当時)でもない。(一つの)政府が行動(行為)の上での忠誠を信頼できる(頼ることができる)場合においては,思想の自由を認めることは困難ではない。しかし,そうでない場合には,問題はもっと困難になる。内戦の期間中は,宣伝の自由が不可能であることは明らかであある。また,内戦の危険がさし迫っている場合にも,宣伝を制限することを是とする議論(arguments 論拠)はほんのわずかその圧倒的な論拠を減ずるのみである。従って,危機的な状況においては,一様性(一律性)を上から押しつけることを是とする強い事例(case 場合)が存在している。

Chapter X: Creeds as Sources of Power, n.8

The uniformity which is needed to give power to a nation, a religion, or a party, is a uniformity in practice, deepending upon sentiment and habit. Where this exists, intellectual conviction can be ignored. It exists in Great Britain at the present day, but it did not exist until after 1745. It did not exist in France in 1792, Or in Russia during the Great War and the subsequent civil war. It does not exist in Spain at this moment. It is not difficult for a government to concede freedom of thought when it can rely upon loyalty in action; but when it cannot, the matter is more difficult. It is obvious that freedom of propaganda is impossible during a civil war ; and when there is an imminent danger of civil war, the argument for restricting propaganda is only slightly less overwhelming. In dangerous situations, therefore, there is a strong case for an imposed uniformity.
(掲載日:2017.10.20 /更新日: )