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・・・。1962年5月18日(土曜日)午後三時、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで、音楽会が開催された。演奏するのはロンドン・シンフォニー・オーケストラ、タクトをふるのは新進のコーリン・デーヴィス、さらにオーケストラと協演するのは、女流ピアニスト、リリー・クラウス(1905-86)である。曲目・・・まず、ストラヴィンスキーがこの日のために作曲した「誕生日を祝う小品」で幕があいた。これでわかるように、この音楽会はだれかの誕生日を祝賀するためのものであった。そのだれかとは――それこそ、これから本書でとりあげようとするバートランド・ラッセルそのひとにほかならない。・90歳の誕生日を祝うコンサート(その2)