心理的に言えば,両親は影(背景)のようなものであるべきであり,親を喜ばせる目的で子供を行動させるべきではない。親は,子供が成長し進歩することを喜びとすべきである。即ち,子供が反応として何かを親にくれたとしても,それは,春の上天気のように,予想外のボーナスとして,感謝して受け取るべきであり,自然の秩序の一部として期待してはいけない。
Psychologically, parents should be a background, and the child should not be made to act with a view to giving his parents pleasure. Their pleasure should consist in his growth and progress ; anything that he gives them in the way of response should be accepted gratefully as a pure extra, like fine weather in spring, but should not be expected as part of the order of nature.
出典: On Education, especially in early childhood, 1926, Pt. 2: Education of character, chap. 11: Affection and Sympathy
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE11-060.HTM
<寸言>
よく言われる「無償の愛」。
欲求不満のはけ口を子供に求めてはいけないということ。そんなことをすれば子供の負担になるか、あるいは子供をスポイルすることになる。即ち、「親は,子供が成長し進歩することを喜びとすべきであり、・・・、また、子供が反応として何かを親にくれたとしても,それは,春の上天気のように,予想外のボーナスとして,感謝して受け取るべきであり,自然の秩序の一部として期待してはいけない」ということ。