バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 自分をとりまく環境とうまくいかないのは,もちろん,不幸ではあるが,それは常に,いかなる犠牲を払っても避けなければならない不幸であるわけではない。環境が愚かであったり,偏見にみちていたり,残酷であったりするような場合は,それと同調しないことは,長所(美点)の印である。

To be out of harmony with one's surroundings is, of course, a misfortune, but it is not always a misfortune to be avoided at all costs. Where the environment is stupid or prejudiced or cruel, it is a sign of merit to be out of harmony with it.
 出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.9: Fear of public opinion
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA19-040.HTM

 <寸言>
 独善的になってはいけないが,過度に周囲にあわせることは不幸の種ともなる。自分が正しいと思ったら,孤立することを恐れずに(ただし周囲の人々を過度に非難せずに),自我を通すことは,長い目でみればきっとよいことがあると思われる。