また,いろいろな理由で私に会いたいと希望する人々の数が多いため,それら全ての人に会うことは不可能である。たとえば,ヴェトナム戦争犯罪国際法廷の準備会議(右下写真:ラッセル法廷準備委員会のおいて記者発表するバートランド・ラッセル)を開くために,1966年の終わりにかけてロンドンに滞在した一週間の間,毎日,朝,昼,晩,というように私と話し合いたいと希望する人々の来訪を受けた。しかし,百人をかなり越える人々がこの一週間に私と会って語り合いたいと申し込んで来たが,百人以上の多くの人たちの面会を断わらなければならなかった。
Again, it is the number of people who wish to see me about this or that which makes it impossible to see them all. During a week, for instance, that I spent in London towards the end of 1966 in order to open the preparatory meetings of the War Crimes Tribunal. I received visits each day, morning, afternoon and evening, from people wishing to talk with me. But, as well over one hundred people asked to talk with me during this week, many, over a hundred, had to be refused.
出典: The Autobiography of Bertrand Russell, chap4:The Foundation,(1969)
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB34-180.HTM
<寸言>
インタビューを申し込んでことわられると「お高くとまっている」と思う人も少なくない。相手がどんなに忙しいか、想像すればすぐにわかりそうなもんであるが、そういう人の世界や視界はとても狭いために、そんなに簡単なことが思いつかない。
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