バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


 そうして社債をT.S.エリオットにあげ,手放して以後,私の手許に残った不労所得は,年約百ポンドだけになった。それだけは私の'婚姻継承的不動産処分'(marriage settlement)のためのものであったので,なくすることができなかった。このこと(収入は年100ポンドのみという状態)は --私は著作でお金を稼げるようになっていたので-- たいした事だとは思われなかった。
After parting with the debentures that I gave to Eliot, I was left with only about £100 a year of unearned money, which I could not get rid of as it was in my marriage settlement. This did not seem to matter, as I had become capable of earning money by my books.
 出典:The Autobiography of Bertrand Russell, v.2 chap. 2:Russia, 1968
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB22-010.HTM

 <寸言>
 宮仕えをしなくてよければ,誰に遠慮することなく,自由にものが言える。しかし、大学という比較的自由な職場でも、宮仕えしている以上、自由にものが言えると思うのは幻想である。