バートランド・ラッセルの言葉366_画像版

n.0040j (Dec. 10, 2016)

         
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  バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 子供は'ごまかし'を嫌うが,通常,そのような気持ちは年をとれば消滅する。(従って)子供に不快な真実を知らせない慣行は,決して大人たちが考えるように子供たちのために採用されたのでない。それは大人にとって卒直さが苦痛であるがゆえに採用されるのである。

They (=Children) have a dislike of humbug, which usually disappears in later life. The habit of screening them from the knowledge of disagreeable truths is not adopted for their sakes although adults may think it is ; it is adopted because adults themselves find candour painful.
 出典:On protecting children from reality (written in Oct. 5, 1932 and pub. in Mortals and Others, v.1, 1975.
 詳細情報:http://russell-j.com/CHILD-P.HTM

 <寸言>
 子供にはありのままの事実をしらせない方が「子供のためだ」ということで,子供を過保護にすると多くの弊害が生じます。日本の歴史教育は良い(というか)「悪い」例です。「社会が不快な事実を知らぬままですまそうとする結果はやがて社会全体の災厄を招く破目になろう」というラッセルの警告は,拝聴すべきものだと思われます。

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