バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 ブリクストン刑務所に到着した時,(入所のための)調書をとらなければならない入口の看守によって,私は大変愉快な気分にさせられた。彼が信仰している宗教は何かと尋ねたので,私は「不可知論者」(agnostic)だと答えた。彼はその語の綴りを尋ね、ため息をつきながら次のように言った。「まあ、いろんな宗教があるけど,全ての宗教が同一の神を吸い配していると思いますね」。

I was much cheered, on my arrival, by the warder at the gate, who had to take particulars about me. He asked my religion and I replied 'agnostic'. He asked how to spell it, and remarked with a sigh: 'Well, there are many religions, but I suppose they all worship the same God.' This remark kept me cheerful for about a week..
 出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2 chap. 1:The First War, 1968
 詳細情報.: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3:1944-1969, chap4: The Foundation,(1969)https://russell-j.com/beginner/AB21-270.HTM
<寸言>
 ラッセルは第一次世界大戦に反対し、反戦活動をしたために、1918年の5月から9月までの約5カ月間、ロンドン郊外のブリクストン刑務所に入れられました。今から百年前とはいえ、日本では刑務所に入る時に信じている宗教のことなど聞かれることはありません。イギリスでは、今でも刑務所に入るときにこんなことを聞かれるのでしょうか?
 「不可知論(者)(agnostic)」というのは、もちろん宗教の一派ではなく、「物の本質とか実在の最後の根拠とかは認識できない」、また、「神の存在を証明することも否定することもできない」、という立場です。
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